炎と鉄が織りなす、千年の技

千年の時を経て受け継がれる、日本鍛造技術の精髄。コハクフォージドは、先人から受け継いだ伝統技法を大切に守りながら、現代の技術と融合させ、次世代へ確実に継承していく責任と誇りを持っております。

伝統的な炭火鍛造の工房風景、職人が熱い鉄を叩く瞬間
熱く燃える炭火の中で赤い鉄を鍛える職人の手元。伝統的な道具が並び、古き良き工房の情緒が漂う。

日本鍛造技術の歴史と発展

日本の鍛造技術は、単なる職人技に留まらず、数々の時代を経て進化し、文化や生活に深く根ざしてきました。コハクフォージドでは、その壮大な歴史を尊重し、未来へと繋ぐ役割を担っています。

大陸から伝来した製鉄・鍛造技術は、日本独自の豊かな文化の中で進化を遂げ、刀剣や農工具といった生活の基盤を支える技術として発展しました。
武士の時代に入り、日本刀に代表される世界最高峰の鍛造技術が確立されました。同時に、日常使いの工具や生活用品も精緻な鍛造によって生み出されました。
日本の近代化が進む中で、伝統鍛造技術は西洋技術と融合し、産業の発展を支えました。この時代にも、伝統を守りつつ新しい需要に応える職人の努力がありました。
現代のコハクフォージドは、伝統的な鍛造技法を守りながら、建築金物、アート作品、精密部品など多岐にわたる分野で、その可能性を広げています。
コハクフォージドでは、次世代の職人育成に力を入れ、現代社会で必要とされる新しい表現方法や技術への応用にも積極的に挑戦し、文化としての鍛造技術を未来へと繋ぎます。

伝統技法の詳細解説

伝統的な炭火で熱せられる鉄

炭火管理:温度調整と火の性質理解

鉄を思い通りに操るためには、火の性質を深く理解し、炭火の温度を自在にコントロールする熟練の技術が不可欠です。職人は炎の色、音、そして匂いですべてを判断します。

職人が鉄を槌で叩く瞬間

槌打ち技法:リズム・力加減・精密性

熱された鉄を叩く一打一打に、職人の魂が込められます。リズム、力加減、そして precise な打点。これらが一体となり、鉄に形と生命を吹き込みます。

焼入れ作業で水に浸される赤い鉄

焼入れ・焼戻し:金属組織の制御

硬さと粘り強さを両立させる究極の工程が焼入れと焼戻しです。金属の分子構造を精密に制御することで、作品に最高の性能と耐久性をもたらします。

職人が細部に渡り金属を研磨する手元

研磨・仕上げ:美観と機能の両立

機能美を追求するだけでなく、作品に命を吹き込む最終工程です。丹念な研磨と細心の仕上げによって、金属本来の輝きと手触りの良さが最大限に引き出されます。

職人が自作の鍛造道具を手入れする様子

道具製作:職人の道具は職人が作る

最高の仕事は最高の道具から。私たちの鍛冶職人は、自身の手で最高の道具を作り上げ、それを使いこなすことで、唯一無二の作品を生み出します。道具そのものが芸術品です。

炉の前で若い弟子に指導する熟練の鍛冶職人

師弟の継承:次世代への技術指導

コハクフォージドでは、師匠から弟子へと脈々と受け継がれる口伝、手仕事による指導を最も重要視しています。これにより、鍛造の真髄が確実に後世へと伝えられます。

匠たちの横顔

熟練の眼差しで遠くを見つめる鍛冶職人、田中
コハクフォージドの熟練鍛冶職人、田中広志。

田中 広志

伝統建築金物師

幼少より家業を継ぎ、40年以上にわたり伝統建築金物の制作に携わる。重要文化財の修復実績も豊富で、その卓越した技術は国内外で高く評価されています。彼は、単なる技術の伝承だけでなく、作品に込める精神性も重視しています。

作品を手に微笑む若手鍛冶職人、佐藤
コハクフォージドの若手職人、佐藤健太。

佐藤 健太

現代アートメタル工芸家

伝統技術を現代アートに昇華させる新進気鋭の職人。古き良き技法に新しい解釈を加え、国内外の展示会で注目を集めています。彼は、鍛造の可能性を広げることに情熱を注いでいます。

真剣な表情で包丁を研ぐ鍛冶職人、山本
コハクフォージドの包丁専門職人、山本隆司。

山本 隆司

カスタム包丁・料理道具専門

料亭やミシュラン星付きシェフからの信頼も厚い、カスタム包丁の第一人者。使う人の手に馴染む、切れ味と美しさを兼ね備えた逸品を日々追求しています。彼の包丁は料理人の魂そのものです。

技術保存・記録への取り組み

失われつつある伝統技術を未来へと繋ぐため、コハクフォージドは多角的な保存・記録活動に力を入れています。これは単なる記録ではなく、価値ある文化遺産を次世代に伝承する使命であると考えています。

映像記録とデジタルアーカイブ

熟練職人の手技や、道具の細部にわたる使用方法を、最新の映像技術で記録し、デジタルアーカイブとして保存しています。これにより、将来的にも詳細な技術プロセスを後世に伝えることが可能です。

アーカイブを見る

学術機関との共同研究

大学や研究機関と連携し、伝統鍛造の科学的解析や歴史的背景の調査を進めています。これにより、技術の深さを多角的に解明し、学術的価値を高めています。

研究成果を見る

国内外での技術普及・教育活動

ワークショップ開催や国際フォーラムへの参加を通じて、日本の伝統鍛造技術の素晴らしさを国内外に発信。次世代育成と共に、異文化交流の架け橋としての役割も果たしています。

活動履歴を見る

無形文化財指定への協力

伝統鍛造技術を次世代へと確実に継承するため、国や地方自治体と連携し、無形文化財としての指定に向けた活動に積極的に協力しています。これは技術の社会的認知を高める重要な一歩です。

詳細情報

技術継承・教育プログラム

コハクフォージドでは、真の職人を育てるための充実した教育プログラムを提供しています。次世代の匠として、この技術を学び、未来へ繋ぐ意欲ある方を歓迎します。

弟子入り制度・長期修行

熟練の師匠の下で、複数年にわたり技術の粋を学ぶ制度です。基礎から応用まで、実践を通して鍛造技術を徹底的に習得します。
職人が弟子に指導している手元のクローズアップ 詳細を見る

一般向け体験学習・ワークショップ

伝統鍛造の魅力を気軽に体験できる1日ワークショップ。初心者でも安全に、金属工芸の奥深さに触れることができます。
参加者が職人の指導のもと、金属をハンマーで叩く体験風景 プログラムを予約

海外研修生受入れ・国際交流

日本の伝統鍛造技術を学びたい海外からの研修生を積極的に受け入れています。文化交流を通じて、技術の国際的な普及を目指します。
日本の工房で海外の学生が職人と共に作業する様子 応募・問い合わせ

伝統技術見学・体験申込み

コハクフォージドでは、日本の伝統鍛造技術とその魅力を直接感じていただくための様々な見学・体験プログラムをご用意しております。職人の息遣いや鉄の鼓動を肌で感じ、日本の匠の技の深さに触れてください。

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研究者様・教育機関様向けの取材・団体見学も承っております。お気軽にお問い合わせください。